重要なお知らせ:臨床心理士倫理関連規程の改正について

臨床心理士の皆様へ
―新しい倫理関連規程の確認と遵守をお願いします―

臨床心理士制度の発足当時からの実態の変化に照らしながら、倫理関連規程の制度設計に取り組むこととなり、このたび令和2年5月28日付で理事会承認を得て、臨床心理士倫理規程を新たに制定するとともに、倫理綱領、倫理委員会規程の一部改正を行いました。

以下に倫理関連3規程を示します。

臨床心理士倫理綱領は、特に前文は、斯界における極めて重要な歴史的な意義と実績があり、臨床心理士制度(養成・試験・研修)が目指す専門家像の目標を謳った主軸規程として堅持することが、臨床心理士一人ひとりの基本認識として重要です。
しかしながら、本協会に組織されている倫理委員会の実際対応や審議を踏まえた臨床心理士の昨今の実態には、専門義務(倫理・知識・研修・交流)の自覚や態度の備えに乏しく、また高度専門職業人以前の課題性を否定することが難しい案件とともに、申し立て内容や処分等の結果の自覚や円滑な受諾に委員会対応が困難な案件の発生傾向の重大性が指摘されています。

このたびの規程改正では、倫理綱領に第10条を新たに設け、広く社会的にも実績をもつ倫理綱領を堅持しつつ発展的に改正するとともに、新設の倫理規程の第4条、5条、6条で審議結果への対応義務の自覚と処分基準を明示することとしました。

臨床心理士各位におかれましては、倫理関連3規程を熟知していただき、心理臨床活動の質的練磨とともに、特に専門倫理に徹した堅実な連携関係と信頼関係の構築に努めていただきますようお願いいたします。

公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会
専務理事      藤原 勝紀
倫理委員会委員長  岡田 康伸

臨床心理士倫理規程(PDF)

臨床心理士倫理綱領(PDF)

臨床心理士倫理委員会規程(PDF